ウェット式濾過槽
主に淡水用
ウェット式とは?
濾過槽内に設置した濾材が完全に水中に浸かる方式です。
濾過槽への酸素供給は濾過槽の前に水槽からウールBOXへ落ちた排水により供給されます。
- オーバーフロー水槽で最もよく使われている基本的な設計。
- セラミックリングや骨サンゴなどの濾材を大量に投入できるのが特徴。
- ウールBOXを濾過槽の上に乗せて使えるので掃除などのメンテナンスが楽な反面、 海水で使用すると濾過槽とウールBOXの隙間から大量の塩だれが発生するデメリットもある。
ろ過材を大量に入れて、濾材のみで濾過をしたい方はこのタイプがお勧めです。
ウェット濾過槽の特徴 濾材をたくさん入れられます。 大型のスキマーなどが入らないので淡水向けです。
写真の左上に乗せているのがウールBOXです。 濾過槽のサイズにより異なりますが、基本的に濾過槽本体は3室に分かれています。
- ウールBOX内で大きなゴミを除去。
- 1層目(ウールボックスの下の層)と2層目(中央の層)にはお好みの濾材を入れます。
- 3層目(向かって右の層)には水中ポンプを入れます。
3室目は水中ポンプを入れるので濾材はいれませんが、1室目と2室目だけでも十分すぎる収納量です。これがオーバーフロー濾過槽の特徴です。
ホームセンターなどで販売されているろ過器は水槽の上に乗せる上部フィルターや筒状になっているものが一般的で、ウールマットを入れると濾材をちょこっとしかいれられません。
僅か数千円という安さで買えるので人気は高いですが魚やバクテリアの事を考えれば絶対にオーバーフロー濾過槽の方が優れています。
濾材もたくさん入りますし、一番のメリットは水量が増える事です。これは上部や筒状のろ過器では絶対にマネできません。 水量が増えれば水槽の水質は安定します。 熱帯魚店でじっくりと魚を選んで購入してすぐに死んでしまっては魚が可哀そうです。
魚も犬や猫と同じ命ある生き物で、長く飼育すれば必ず愛情が湧くペットになりますので良い器具を上手に使って大事に育ててあげたいものです。
ウールBOXで大きなゴミを除去します
ウールBOXの中にはウールマットを敷きます。
水槽からの排水は初めにウールボックスへ落ちます。この時点で糞や餌、ちぎれた水草など、比較的大きめのゴミをウールマットに引っかけて除去します。
ウールBOXの底板にはウールマットを通り抜けた排水を濾過槽へ落とすための穴(ソケット)がついています。
水槽からの排水はウールマットを通り、底板の排水ソケットから濾過槽へ水が抜けます。
ウールマットを敷く位置は排水ソケットから2cm高い位置になります。ウールは頻繁に取り換える必要があります。理由は、水槽からウールBOXへ排水されるときに大きめのゴミをウールで引っかけて取り除くのでウールが徐々に詰まってきます。
一般的なウールボックスは完全にウールが詰まると根詰まりが発生して、排水されずにウールボックスから水が溢れる事もありますが当社のウールBOXには溢れ防止加工を施してありますのでご安心ください。
マグネットポンプを使う場合はソケット溶接が必要です
TS継手ソケット溶接加工
TS継手ソケットは濾過槽に溶接した継手ソケットに市販の塩ビパイプ(VP管)を挿して繋ぎます。ネジ式継手ソケット溶接加工
- 配管を変えたい時に塩ビパイプを切断しなくても簡単に変えられる
- 濾過槽全体を洗いたい場合にも配管を外して取り出せる
- ポンプの先で配管を失敗しても配管だけ再制作も可能